好きなことを仕事にしたい！３５歳でキャリアチェンジ！

ニュージーランドでワーキングホリデーを経験し、一旦日本に戻り会社員へ。

日本で社会人生活をするも、海外に住むことを諦められず、２８歳でオーストラリアの大学院へ進学を決意。
大学院卒業後、様々なキャリアチェンジを経て、現在はオーストラリアバイロンベイで公務員として働く悠介さんに、オーストラリアの大学について、海外でのキャリアチェンジについてインタビューしました！

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オーストラリアに行ったきっかけを教えてください。

日本の大学卒業後、多くの同級生と同じように就職してサラリーマンとして生きていくことに疑問を感じていました。「一度は海外に住んでみたい！」という気持ちから、その当時あまり行く人のいなかったニュージーランドへワーキングホリデーに行くことにしたんです。

初めての海外生活は、毎日が楽しく、非常に充実した時間を過ごしました。
帰国後も海外に住みたい気持ちは変わることなく、「一度は海外に住みたい」が「ずっと海外に住みたい」に進化していったんです。
そこで、高校生から始めたサーフィンを通して自然環境にずっと興味を持っていたので、サーフィンと環境学の先進国オーストラリアの大学院に進学することを決断しました。

オーストラリアの大学院で学ばれた環境学について詳しく教えて下さい。

大学院 (UNSW Sydney) では、環境マネジメントという分野の広い勉強をしました。
一年半のコースを通して、環境に関する法律、経済、社会、科学、工学、エコロジー、持続可能性など多分野の基礎知識を学び、それを環境問題に対する意思決定プロセスに役立てる勉強です。

オーストラリア人でさえ大変な大学院の勉強を、第二外国語の英語で学ぶので、本当に大変でした。
特に、ディスカッションでは日本の様に自分の番が回ってくることを待っていると、何も言うことが出来ません。そこで、話し出すタイミングや理解してもらえるように内容を簡潔に話すなどを自己流で学びました。

英語の論文の書き方、暗記の通じない応用力が必要なテスト、発言が求められる授業など、英語だけでなくメンタルも相当鍛えられたと思います。

オーストラリアで英語を上達させるのに必ずしていたことはありますか？

英語を上達させるには、英語脳（英語で聞いたことを、英語で考え英語で返答する脳）を育てる必要があります。

それには、常に英語を使う環境に身を置くことが一番だと思ったので、オージーや他の国からの友達とフラットをシェアして、学校以外でも常に彼らと一緒に行動し、積極的に英語環境に身を置くようにしていました。

また、単語を調べる際には、必ず英英辞書を使っていました。
英英辞書を使うと英語を英語で説明できるようになり、単語の持つ語感をつかむことが出来るようになります。初めは時間がかかりますが、長期的に見れば英語能力を伸ばす時間の大幅な短縮になりますし、英語脳が育ちやすくなると思います。

オーストラリアの大学院卒業後は何をしましたか？

日本での職務経験を生かし、日系の物流企業に就職しました。

その当時、景気は良かったのですが、それでも経験と永住権の無い留学生を雇ってくれるようなオーストラリア企業は見つかりませんでした。

また、その頃からオーストラリアに永住したいという気持ちがさらに強くなっていたので、日系企業でキャリアを築いて、ビジネススポンサーに繋げるよう仕事に専念するようになりました。

もちろん休日や仕事前後などに、サーフィンも楽しんでいました。ワークライフバランスがとてもしっかりしているのが、オーストラリアの良いところですよね。

オーストラリアの日系企業で働かれていた時に大変だったことはありますか？

就職後、しばらくしてからリーマンショックが起こり、日系企業は軒並みオーストラリアから撤退してしまったんです。

私の働いていた会社はオーストラリアの会社に合併・吸収された結果、リストラ、マネジメントの変更等多くの変化を経験しました。
また、ビジネススポンサーの永住権申請に向けて準備していていましたが、会社が変わった結果、全てが白紙に戻ってしまったのには、当時本当に困った記憶があります。

なぜ、35歳の時にオーストラリアにてキャリチェンジをされたのですか？

オーストラリアの原生林を再生させる会社に働いていた友達に誘われたのがきっかけです。

ちょうどその頃永住権がとれて、大学院で勉強した知識を生かした仕事を始めたいと思っていました。
日本でも仕事を変えたことはありましたが、職種を変更することはなかったんです。
環境業は未経験でしたし、３５歳で初めての仕事にチャレンジするのは勇気がいりました。また、待遇も今までのフルタイムからカジュアル、給料も三分の一ほど減ることになり、かなり悩みました。
ですが、たった数万ドルの為に自分の本当にやりたいことや人生を諦めることは割に合わないと思い、新しい業界に飛び込むことにしたんです。

今では、あの時本当に良い決断をしたと思っています。

今はオーストラリアでなんのお仕事をしていますか？

５年ほど上記の原生林再生の会社に働いた後、パートナーと一緒に現在居住しているバイロンベイに引っ越しました。

その際に、ローカルカウンシル（バイロンベイ周辺の地方自治体）での外来植物検査官の仕事に転職しました。
以前より、ビジネスではなくノンプロフィットの組織（非営利団体）で働きたいと考え始めていたので、良いキャリアの転機になりました。

現在は、同じカウンシルで原生林再生と外来植物の駆除をするチームのスーパーバイザー（管理者）をしています。良い人達と好きな仕事が出来て、本当にラッキーだと思います。